いわき市は、2011年10月1日、市内の農業者ら約1000人が一か所に集まって「見せます!いわき」とプロジェクト開始を宣言するテレビCMを皮切りに「いわき農作物見える化プロジェクト"見せます!いわき"」を実施してきました。一方的に安全を語るのではなく、食の安全・安心を消費者自らに判断してもらおうと、このサイトを通じて農作物や農地、水道水、大気中の放射線量等を公表してきました。また、いわきの農家のリアルな声も、動画でお伝えしてきました。
2年目を迎えた2012年10月には市役所内に横断的なプロジェクト組織「見せます!いわき情報局見せる課」を発足しました。農産物だけでなく、水産物や観光まで「見せます!」の対象範囲を拡大して、いわき市の魅力や、復興への取り組み、放射性物質の検査結果、がんばる市民の姿などについてお伝えしてきました。「見せる課」は名刺・課のプレート、見せる課バスツアーの旗も全てスケルトンでデザインしました。これは、透明性を高めようというプロジェクトの決意を表したものです。
そして2016年。「いわき産農林水産物見える化プロジェクト」開始から5年、「見せる課」設置から丸4年となる10月1日に、「見せます!いわき情報局見せる課」を改め、新たに「魅力アップ!いわき情報局魅せる課(通称:魅せる課)」を設置しました。
これまでの取り組みを通し、風評は徐々に払拭されてきていますが、担い手不足、市場規模の縮小等、震災以前からの課題も相まって、震災前までの消費水準には至っていないのが現状です。 このため、更なる消費拡大を目指し、「魅せる課」は、安全・安心を判断する情報を見せることを中心に取り組んで来た「見せる課」を発展させ、これまでの取り組みに加え、消費が見込める方々を魅了し、いわき産農林水産物のファンになってもらえるよう取り組んでいきます。